ヒノックス 35億円追徴課税 帳簿提示拒み

新年おめでとうございます。
公私共にいろいろありまして、新記事アップを半年ほどサボっておりました。
今年もどうぞよろしくお願いします。

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業界2016年の締め括りは、非常に残念なニュースでした。
⇒ パチンコ店35億円追徴課税 帳簿提示拒み、控除されず (sankei.com)

 千葉県のパチンコ店経営会社「ヒノックス」が国税当局の税務調査を受け、平成26年6月期までの3年間で消費税約30億円の申告漏れを指摘されていたことが30日、分かった。過少申告加算税を含む追徴税額は約35億円。帳簿類の提示に応じなかったため、控除が一切認められず、税額が本来よりも大きく膨らむ結果になった。

消費税は、売上時に受け取った消費税分から、仕入れ時に支払った消費税分を差し引いて納める。その際、帳簿や請求書を示す必要がある。

関係者によると、ヒノックスは、国税当局への提示を複数回にわたり拒んだため、景品などの仕入れに支払った消費税約30億円の控除を認められなかった。

信用調査会社などによると、ヒノックスは昭和55年3月設立。千葉県や神奈川県で計十数のパチンコ店を展開している。平成28年6月期の売上高は204億円。

日の丸、パチーノでお馴染みの株式会社ヒノックス
千葉県に16店舗、神奈川に1店舗の計17店舗を経営しています。
17店舗で売上204億? ちょっと気になったので台数を確認しておきますと、

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現在の台数でPS合計5,452台。
台売り(1日1台あたりの売上額)を単純に計算すると、
204億÷5452台÷365日= 10,251円 ということになります。

3年間で30億の申告漏れですが、これを1日1台あたりに換算すると 502円。
たかが500円 とは言えない額、デカいです。
台売り1万円程度、必死の努力で数百円の営業利益をひねり出している企業も多いのですから。

国税がここまで強硬な措置をとるのは異例らしく、かなり悪質と判断されたようです。

ヒノックス17店舗の所在MAP↓
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展開エリア、場所的には厳しいのも頷けますがね。

何もしてなくても叩かれ、悪く言われる業界。
真面目にやってる企業もたくさんあるのですから、業界の足を引っ張るのは止めてほしいです。

さてさて2017年。
やりたい放題の安倍政権でIR(カジノ)法案も成立しましたが、この先どうなるのでしょうか。
相変わらず明るい材料のない業界状況ですが、前を向いて進みたいものです。

( `ー´)ノ