台売上 1万円はボーダーラインか

明るいニュースがありません。
業界の皆様は既にご存知のとおり「ゲットゲット(GETGET)」で展開するゲンダイグループが民事再生適用を申請しました。

株式会社ゲンダイなど4社
パチンコホール「GETGET(ゲットゲット)」など運営
民事再生法の適用を申請   (帝国データバンク倒産速報記事 リンク)

「岡山・大阪」 (株)ゲンダイ(資本金3480万円、岡山県岡山市南区豊成1-6-20、代表岩本国志氏、従業員50名)およびグループ会社のゲンダイホールディングス(株)(同所、同代表)、(株)レジャーオート(大阪府大阪市淀川区西中島5-13-14、同代表)、(株)エイト・ワン企画(大阪府東大阪市吉原2-3-21、同代表)の計4社は、1月31日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた(略)

 

2016年3月期の売上が書いてありました。 約174億2600万円

売上を書かれると、もっと詳しく知りたくなる性格なので計算してみました。

 

現在営業中なのは上から8店舗。
姫路本店は16年9月OPENのため対象外、
八尾のXX’s FIVE も16年3月OPENでしたから対象外として割り算すると、
1日1台あたりの売上は、174億円÷台数÷365日= 9,975円 となりました。

174億は年収入高となっていますから、その他の収入も含んでいるでしょう。
純粋なP・S売上はもう少し低いのだと思います。

年初に取り上げた記事「ヒノックス 35億円追徴課税」で見たヒノックスは台売り10,251円でした。
この「台売り1万円」というのは、個人経営や小規模単独のお店は別として、本社や本部機能を置いて間接部門経費のかかる中小ホール企業の存続にとって非常に大事なラインなのだと思います。

ゲンダイさんの話に戻りますが、

グループで約35億円を投じて兵庫県姫路市に新規出店したが軌道に乗らず、資金繰りが急速に悪化。自主再建を断念し、今回の措置となった。

とあります。
昨年9月OPENの「ゲットゲット姫路本店」です。
総台数828台の新店に35億円、1台あたりの出店投資額は422万円ということになります。
いまどきの出店コストとしては非常に高いですね。
既存店の弱体化新規出店での失敗、これではもちません。

今、ボーダーライン上に多くのホール、企業がいます。
MAX機撤去、低貸し比率増、客離れ、カジノ、禁煙など、売上が上がる要素はほぼありません。
とても心配です。