店舗大型化・店舗数減・参加人口減

繁忙期のお盆商戦を前にして、7月も店舗数は減少しました。
1~7月の閉鎖は380店を超え、年間600店ペースを維持しています。

店舗減少_1

先日、パチンコ業界の有名ブロガー「ボンペイ吉田氏」がこんなことを書かかれていました。
http://blog.epachinko.jp/post-8638/

総設置台数が減らない限り、ホールはどこまでも減り続ける

需要と供給を考えた場合、需要はファン数、供給はホール数でしょうか?
違います。供給とは設置台数です。需要の単位は「人」であり、供給の単位は「台」です。
ファン数は半分以下になったわけですから、現在400万台と仮定した場合、
ざっくりと200万台以下になるまで需給はバランスしません。
店舗数が減ったって、総設置台数が増えてしまったら、供給過剰は止まらないわけです。

私も常々、需給バランスに言及しますが、これは全くその通りだと思います。

大きい店=強い店?

新規開業の店舗は大型店が目立ちますし、既存店リニュアルも台数増の傾向です。
大きい=強い。
パチンコもスロットもイケイケだった時代から、どんどん大型化が進みました。
大型店の方が店舗間の競争において強い ということは、事実としてあります。
遊技機ラインナップや貸玉種別バリエーションの豊富さ、その他付帯設備や付加的サービスによる快適性などなど、
大きいことが何かと優位に働くことは事実です。
店舗運営の様々な経費についても、遊技台1台当たりコストで考えた場合、スケールメリットが出やすくなります。
大型店が中小店を駆逐していく。
店舗間競争においては、この図式が現在も間違いなく続いています。

パチンコは目的意識で行くのだから、裏手の立地でも良い。

大きな建物、大きな駐車場を確保、経済条件もできるだけ安く。
結果として少々外れた立地、一本裏手の立地にドーンと大きな店舗を作ってきました。
「パチンコ客はパチンコしに行くという強い目的意識で行くのだから」という理論。
それが通用した時代も確かにありました。
メイン道路ではありませんから、土地取得価額も、地代家賃も安く済みます。
少々失敗しても、4~5割も稼働していた時代は良かったです。
800台に100~150人の稼働が当たり前のようになった今、ちょっと考え直す時だと思います。
それって500台でも良くね?です。
土日ですら稼働しない余剰台数、無い方が良い気がします。

人はなぜパチンコをするのか?

楽しみたい、勝ちたい、新機種への期待….なんて話は営業系コンサルさんにお任せします。
私の立場で言えば、「そこにパチンコ店があるから」です(笑)
そこに店が無ければやりません、できません。
どうしてもやりたい人は、一本裏手の大きな店までわざわざ行くでしょう。
そう、多分、その多くは今残っているユーザー達です。
誤解を恐れず言い切りますと、“近い”に勝る来店動機はない! です。
年に1回、ディズニーランドへ行くのとは全く違う。
生活動線上にあることが最も重要、最も来店に繋がりやすい条件なのです。
会社帰りに駅前の店でやる、地元の駅前店でやる、帰りの国道沿いにある店に立ち寄る。
時間があるからチョットやる、30分遊ぶ、1時間過ごすというライトなプレースタイルが減りました。
ライトに遊べない機械になったというのもあるとは思いますが。
総設置台数が横這いであっても、店舗数が減るということは、パチンコ参加人口や参加回数も減らす要因になります。

常連さんの多くは圧倒的に超地元住民。

最近、会員分析の仕事をいただくようになり、いろいろなタイプのホール様の会員分布を見ています。
年齢別、来店頻度別などで会員分布を検証します。
駅前型でも郊外型でも、東京でも大阪でも、
稼働を支えているのは「近くのお年寄り」というのは共通です。
常連さんは圧倒的に超地元住民ですよね。
かなりの数を見てきましたが、“近い”に勝る来店動機なし!を裏付ける結果ばかりです。
言いたいのはコレ、“大きい”よりも“近い”の方が大切ということ。
大きいから行くワケでは無く、小さいから行かないワケでもなく、近いから行く、遠くには行かない。
近くに人が少なければ、遠くから集めなければなりません。
だから出店検討において商圏の見極めが重要なのです。
最高の来店動機である「近い」ところに、どれだけ人がいるのかは何よりも重要です。

商圏より立地。立地が命。

同じ商圏内でも、地域1番店もあれば最下位店もあります。必ずあります。
どんなに人口が少なくても、しっかり稼働しているお店もあります。
人口も競合もほぼ同じ条件でも、優劣は出ます。
同じエリアで最高立地のお店が潰れず、立地で劣るお店から潰れていくのが普通です。
だから立地が命なのです。
もちろん立地以外の要素、パチンコ遊技の本来的要素=営業力もあります。
回る・回らない、出る・出ない、遊べる・遊べない、新台がある・ない。
とてもとても大切ですが、
優位な立地で一番の集客さえできれば、如何様にも調整可能な項目ばかりです。

この先も大型化は続き、店舗数は減り、参加人口も減る。

諸々の困難にあたり、業界存続の危機と言われますが、実態は個店、個別企業の生き残り合戦ですから、
現実的により多くの客数を集めやすい大型店舗化は進むのでしょう。
そしてそれは、中小店舗の淘汰による店舗数減少を伴い、参加人口減少が続くという不幸な連鎖が続くことを意味します。

過去の成功体験のコピーでは、全く通用しない時代です。
当然ながら商圏データの判断基準も変化します。
台当たり人口が30人だからココはイイ!なんて10年前の基準で判断をしているとヤバイですよね。
常に進化し続けないと!と自戒を込めて。

とりとめのない話で失礼しました。