【新店検証】デルパラ川口店(プレイグラフ11月号フォロー記事)

月刊プレイグラフに連載中、「儲けるための商圏分析学」の最新記事、
『埼玉・川口に今夏新店 1100台に集客力とは?』のフォロー記事です。
商圏分析11月号

デルパラ川口店 【P-WORLD http://93589.p-world.jp

デルパラ川口店_1

「子供も多い住居地域!閑静な住宅街だ!」と近隣住民の強烈な反対運動を知ってから、
ずっと気になってウォッチングしてきた店舗です。
もちろん法的要件を満たした準工業地域ですから、この夏7月にグランドオープンしました。
「閑静な住宅街を脅かす存在となるでしょうか…?」
「オープンから3ヶ月後には、結果は出ていると思います。」と、
ややネガティブなニュアンスを込めて過去記事に書きましたので、責任を取って稼働チェックしています。

■立地

店舗の東500mに幹線道路の国道122号が南北に走ります。
北側の末広交点と南側の十二月田交点は大きな交差点ですが、本物件は完全に一本裏手
店前は6m道路ですが、交通量はごくごくわずかでです。
反対派住民ではありませんが、「どうしてここにパチンコ店?!」とツッコミたくもなる場所。
準工ながら住宅地なのは確かですが、町工場からはトンテンカンと音も漏れ、
いわゆる“閑静な住宅街”とは少し違う感じです。
閑静 というより、な~んにもない と言った方がしっくりきます。
ここにはどんな商売が向いているか を考えてもイメージが湧きにくい、あまり商業向きの場所ではなさそうです。

■商圏・競合

駐車場付きのロードサイド店舗でみると、
北に1kmで「ウィングサンケイ」(716台)、3kmでアノ超大型店「パラッツォ鳩ヶ谷」(2,026台)。
またJR川口駅前の店舗群も1kmの徒歩圏ですから、競合も多い激戦エリアです。
15分圏に46店舗、設置台数1万8,000台以上、それを支える人口は68万人、
競合も多いが人口も多いアツいエリア、店舗間の勝ち負け、優劣もはっきり出やすいエリアです。

■営業状況

パチンコ 666台、スロット 444台、計1,110台。
PS総台数はGオープン時と変わりませんが、リニュアルの度に低貸し比率を上げ、
現在は完全に低貸しメインに逆転しています。

デルパラ台数_1

4パチ、20スロが全く振るわず、やむなく低貸しメインへ ということでしょう。

客数推移を見れば、それも納得です。↓

デルパラ稼働_1

4パチ、20スロは、ほとんど客数が増えません。新台も空台が多数。
島によってはボーリング場状態の客ゼロの島も…。
スロ北斗強敵も、牙狼魔戒ノ花も、1パチ5スロにも大量導入(4パチ20スロ以上の台数)です。
いずれも話題機種の大量導入直後でこの数値ですから、4パチ20スロの厳しさがうかがえます。

ちなみに営業は25玉、5枚交換です。

■来店手段

9/15の客数 365人と、車・バイク・自転車の台数で見ると、

車 160台・・・44%
バイク 30台・・・ 8%
自転車 165台・・・45%
その他(徒歩)・・・残りの 3%

幹線道路沿いの店舗に比べると、自転車比率が高い分、車比率が低いようです。
概ね半数は徒歩・自転車での来店ということは、近隣地元客と考えられます。
反面、広域での大量集客は難しいと見ることができるでしょう。

■この先どうなる?

正直なところ、オープン前の予想としては300人は集められないだろうと思っていましたので、
私の予想以上の稼働実績です。
しかしグランドオープンから3ヶ月、圧倒的な機械の入れ替え数、物量作戦を重ねての現状稼働です。
この先、パチンコ、スロットの同時規制による業界全体の停滞も考慮すると、
現状のP 200人、S 150人、計 350人 がMAX集客、ヘタをすれば300人以下というのが私の考えです。
大型の新築店舗としては非常に寂しい稼働ですが、2割稼働、3割稼働が普通のこの時代、
ごくフツーの稼働 ということもできるでしょう。

低貸しへの資源配分が高いため、4パチ客は今後も増えず、厳しい状態だと思います。
低貸し専門化も可能性ありかも知れません。
低貸し客には高齢者も含め年配者が多数、自転車&徒歩の地元住民です。
駐車場キャパもまだ十分余裕ありですが、低貸し主体営業でクルマによる広域集客は望みにくいと思います。

これにて一旦、同店ウォッチングを終了します。
また来年7月ごろ、1年経過後の検証に行ってみようと思います。

■余談ですが、

記事のMAPをご覧のとおり、東に10~15分圏で東京都足立区です。
都県境に近い立地で『脱等価』に非対応とウワサのアノお店もありますね(笑)
東京の脱等価による客の流動も、首都圏の動向を読む上で観察しておく必要がありそうです。